古くからジュエリーを身に付けるのは人間本来の「自己顕示欲」の表れとされています。
同時にジュエリーの存在自体から醸し出されている呪術的な要素も歴史上の事実として様々な逸話・伝承として世界中に語り継がれています。
時代を遡ってみても、原始の頃から人はボディ・ペイントから始まり動物の骨、鳥の羽、植物の種などを身に付けていました。 こうした行為は異性の目を惹くための飾りというよりも、むしろ”魔除け”や”自然界に渦巻くエネルギー〈パワー)”を自身に取り込む為のものでした。
その後、、各宗教体系が確立されていくと並行して技術の進歩にともない身に付けるモノもより高度に洗練された宝石へと変化していきます。 聖書の中の記述を含め、宝石は神からの恩寵を得るための受信機として、また同時に魔の力を退ける護身符としての意味合いを濃くしてきました。 実際、今日でも宝石の一部は石薬として、一部の地域では粉に砕いた石が薬として使用されています。 その様な現実的な要素と古くからの伝承が一緒となり、独特の存在感を放つ宝石の神秘色が強められてきたです。